トゥースフェアリー(Tooth fairy) 歯の妖精

VIBが信じているもの・・・トゥースフェアリー(Tooth fairy)

大人と同等に扱われることを好み、子ども扱いされることを極端にきらうVIBですが、眠っているときはやっぱりかわいい天使です。頭にはきらめく天使の輪、時には羽までみえるから不思議です。

普段はどんなに生意気なことを言っても、やはり子供ですから夢はあるわけです。

サンタクロース、イースターバニー、トゥースフェアリーなど心から信じています。

トゥースフェアリー(Tooth fairy)とは歯の妖精。日本では子供の歯が抜け、大人の歯に変わるときに、その抜けた歯を屋根の上に投げるとか、床下に投げ込むとかいろいろあるようですが、英国では、抜けた歯を枕の下に入れて眠りると、夜のうちに妖精がお金と引き換えに歯をもらっていくということになっています。当然、子供は朝、枕の下にお金が有るのを期待しているわけです。

もちろん子供を起こさないように細心の注意をはらい、歯を枕の下からとり、お金を置いておくのは親。大変なテクニックと夫婦の協力が必要です。全部の歯でこれを行うのですからかなり大変です。サンタクロースを待つときのように なかなか眠ってくれないのですから。

お金といっても50ペンス、1ポンド硬貨。(日本円に換算すると150円以下です)いつも高価な服を日替わりで着ているVIBが、妖精が置いて行った1ポンド硬貨を大切に持ち歩いている姿には、やっぱり子供なんだとほっとする瞬間です。

もちろん親だって人間ですから、そんなことすっかり忘れてしまうこともあります。忘れるとどうなるか?

朝からVIBの大泣きと絶叫で起きることになります。「どうしてトゥースフェアリーがこなかったのおおおおお!!???」ほとんどの場合、なかなか寝ない子供を何度かチェックしているうちに親がソファーで寝てしまった、というのが現状でしょうか。こうなった場合、甘やかされ度の高い、立派なVIBはどんなになだめても絶対に聞く耳など持ちません。

『きっとトゥースフェアリーさんは忙しかったんだよ』、とか『昨日はたくさんの子供の歯が抜けたので全部の子供をまわることはできなかったんだ、きっと今日の夜にきてくれるよ』、というのはほとんどの親がまず考えつくことなのですが、VIBには通じません。

ではどうするか。VIBがトイレにいったすきに枕の下のシーツをちょっと折って、そこに硬貨をすべりこませましょう。そしてなにげなく、もう一度みてみたほうがいい、ということを提案しましょう。

そしてその硬貨をみつけて、まだ涙の跡がのこる顔で、大喜びして飛び跳ねている姿をみると、いつもの苦労も吹き飛び、親のほうが涙目になってしまいます。(ほんの5分くらいですが)

実は、歯がなくなっていないという落ち度があるのですが、妖精がきてくれればそれでいいらしく、『きっと今回は妖精さんが歯はおいていってくれたんだ』といいように解釈しているようです。。。。

そんなVIBのまれにみる無邪気な姿をみながら、「いつまでも妖精を信じる子供のままでいてほしい」何万組もの両親がつい願ってしまう、そんな日常のちょっとした慣習です。

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