女王陛下のバースデー









4月21日は女王陛下の本当のお誕生日でした。
「本当の」ってどういうこと?と思われる方も多いはず。
女王陛下は、2つのお誕生日をもっていらっしゃるのです。
ひとつは1926年4月21日、誕生した日。
もうひとつは英国の女王としての誕生日。
ちなみに生まれたときは、女王ではなく、ただのプリンセスとして一生を送るはずでした。エドワード8世がシンプソン夫人との結婚により、王位を退いて、エドワード8世の弟だったお父様が急遽ジョージ6世として即位します。
王としての教育を受けていなかったジョージ6世は大変な苦労をしたために若くして死去したといわれており、妻のエリザベス(クイーンエリザベス クイーンマザー)は亡くなるまでエドワード8世を許さなかったそうです。
1952年2月6日、お父様のジョージ6世が急死。ケニアにいらした王女エリザベスは女王エリザベス2世として英国に帰国します。つまり、お父様の死を知らされると同時に、「女王陛下万歳」をはじめて聞かれたのです・・。
戴冠式は翌年1953年6月2日でした。この戴冠式は、全世界でもはじめてテレビで放映されました。まだ25歳でいらしたエリザベス女王。今だにその光景を覚えている、 とおっしゃる方は多いです。「若い女王陛下とともに新しい英国を築いていこう、またあれほど英国人であることに誇りを覚えた瞬間はない」と多くのイギリス人が語ります。
この戴冠式の日、6月2日に一番近い土曜日(場合によっては6月の2,3週目の土曜日のときもあります)が女王陛下の「オフィシャルバースデー」なのです。
オフィシャルバースデーは、53ある英国連邦でも祝われます。そのひとつであるオーストラリアでは、6月の第1月曜日を女王の誕生日とし、国民の休日となっています。オフィシャルバースデーでは、世界中で華やかな行事が行われますが、4月21日の本当のお誕生日はいつもご家族とともに、お気に入りの城、ウィンザー城で 静かに過ごされます。

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