モナコ

「世界中のお金持ちと美女が集まるオテル・ド・パリ 」

カンヌ映画祭、モナコグランプリと行事がコートダジュールでは華やかな社交行事がつづきます。

5月13-24日まではカンヌを中心に、24日のモナコグランプリ関係のパーティーなどにも顔をだします。その後プライベートヨットでサルディニアのコスタスメラルダ(エメラルド海岸)にむかうのがお約束です。

今年のモナコは、クレジットクランチの影響を受けてけてか、いつもたくさんある超大型ヨットが例年に比べ少ないようです。それでも、世界中のモデルが結集したんじゃないかと思うほど小さな町は美しい女性たちでいっぱいになるのはかわりません。その美しい衣装から、男性たちは「ファッションショー」と呼んでいます。

お金持ちの男性もたくさん集まりますから、もちろん彼ら目当ての女性たちもたくさんです。その美しい女性たちが「あの彼を射止める!!」という勢いで男性に近づいてくるとき、周りの男性はよく映画「ジョーズ」の歌を口ずさんでいます。

欧米社会では、結婚して2年で離婚しても、奥様には、彼の財産の半分の権利があることが多いため、財産目当てに結婚し、数年で離婚して彼から受け取った財産で一生優雅に遊んで暮らすという女性が残念ながら多いのです。

そんな事実がたくさんあるにもかかわらず、美しい女性に恋してしまった男性にはまわりが 何と言っても無駄。恋は盲目ですね。たくさんのドラマが毎日生まれるわけです。

F1グランプリ開催中のモナコのホテル滞在費は通常の数倍、10倍になるなんていう ホテルもあります。いつもは海側のお部屋が高いのに、レース期間中はレース当日にレースが観戦できる道路側のお部屋の値段が跳ね上がります。レースが観戦できる場所いにあるレストランは特別パッケージを作り、そのお値段もたった数時間に数十万円!!

グランプリのときみた光景で、いかにもモナコだと思った瞬間があります。それは、グランプリコースにある、そういう意味で有名なあるホテルでのことでした。このホテルには、屋上にプールがあります。すべての男性は道路側に集まり、予選を、まるで子供のように目を輝かせながら見ています。その光景を冷たい目でみながらプールで泳いでいる奥様達。レースカーが外を通過するために「あー、うるさい」と嘆く始末。「こんなホテル、いつもなら泊らないのよ。私は5つ星プラスのホテル以外興味ないのに。なんでこんなホテルに宿泊しなくちゃならないのかしら」とお茶をいただきながらも文句ばかり。

5つ星ではないかもしれませんが、グランプリ中は大変な宿泊費になるこのホテル。その場にいたいという人は五万といるわけですから、いやなら来なければいいのに、と思われるでしょう?ところがレース中のパーティーなどがあり、欧米は夫婦同伴が基本ですから、車に興味など全くない奥様もむりやり連れてこられるわけです。

「くやしいからエルメスとカルティエ、バレンティノで主人のカードを使いまくったわ。」無邪気に予選レースをみているご主人さまがかわいそうになってしまいました・・が、まあ、お互い様といったところでしょう。

マリーナに並ぶ豪華ヨットでも同じことは起こります。男性型はレースに夢中。女性は美しいビキニを着て、ヨットの上で肌を焼きながらモナコでのお買いものリストを頭の中で作成しています。

このようにモナコF1グランプリと言っても、車のレースだけではないのです。もちろんモナコはとても有名で難しいコース。レーサーにとってモナコで優勝し、プリンスアルバートから優勝トロフィーをいただくことは、とても特別なことだといいます。

今年の優勝者は英国人のジェイソン・ボタンさん。英国人がまわりで大喜びで絶叫していました。私が応援していた日本人ドライバーのナカジマさんは残念ながら最終ラップでクラッシュしてしまい、周りの英国人よりもちょっと早く私は絶叫していました。来年はぜひがんばっていただきたいです。

少年に帰った男性たち(英語では文字通り、こういうときは成人男性でも BOYS と呼びます)と彼らとはちょっと違った目的をもった美しい女性たち。今年はどれだけのドラマがこのモナコグランプリ中に誕生したのでしょうか・・?

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