FROM PARIS, WITH LOVE..

英国人はホリデー中に(前にも書きましたけれど、アメリカではバカンスといい、英国ではホリデーといいます)絵葉書を友人や親類などに送ります。

日本のようにおみやげをたくさん買っていくということはほとんどありません。その絵葉書のしめくくりの文句はなんといっても「FROM 場所、WITH LOVE..」でしょう。

日本語に直すと、-より愛をこめて・・となります。これはもちろん009ジェームス・ボンド フィルムのタイトルのひとつ、「FROM ROSSIA WITH LOVE」からきています。

ジェームス・ボンドフィルムは英語の勉強もかねてすべてみましょう。日常生活、パーティー会話などに必ず引用されます。また、ジェームスボンドフィルムにでてくるホテルなどはすべて超一流。それらはすべて覚えて、できれば実際に滞在できれば文句なしですね。

さて、表題の FROM PARIS, WITH LOVE..のとおり、私は今パリに滞在しています。

これはクリスマスショッピングのひとつで、ショッピングというよりはクリスマス前のブレイクでしょうか。

先日も書きましたが、多くの英国人は、特に子供がいる夫婦の場合、子供を子守のナニーに預けて3日間ー1週間程度のブレイクをクリスマス前に夫婦だけで楽しみます。

多くの英国人夫婦はパリを選びますが(なにしろパリは恋を語る街ですから!)ローマ、フローレンス、ダブリンも人気です。逆にヨーロッパ大陸からロンドンに遊びにきているフランス人、ドイツ人、イタリア人のご夫婦も多くおみかけします。


パリでの宿泊先は、今私が滞在しているリッツホテルが一番人気です。友人の英国人ご夫婦も滞在しています。パリには、たくさんの一流ホテルがありますが、アメリカ系のジョルジュサンクやパークハイアットなどはアメリカ人が多いので、英国人はあまり好みません。英国人に人気があるのはここリッツホテルと、ホテルクリオンでしょう。アフタヌーンティーもゆっくり楽しめ、昨日午後4時からアフタヌーンティーをしていたのはほとんど英国人。

ロンドンのリッツホテルのアフタヌーンティーは、観光客ばかりで本当にひどい状況になってしまい、英国人で楽しむ方はほとんどいなくなりましたが、ここパリのリッツでは逆に英国人がゆっくりとアフタヌーンティーを楽しんでいます。


「クロテッドクリームはイギリスのものほどよくない」なんて文句をいいながらもサンドイッチとケーキはロンドンよりもおいしいかもしれない、なんてかわいいことを言っています。(ロンドンよりかなりおいしいのですが、それは認めたくないのでしょう)たくさんのショッピングを楽しんだら、友人ご夫婦とムーランムージュへ。ムーランムージュはパリ北部にある「キャバレー」です。

キャバレーはロンドンにはないものなので、パリに滞在中は1回は訪れます。ディナーをいただきながらダンスを楽しみ、その後ショーです。ここでのディナーは正直、あまりおいしくはないのですが、ダンスとショーを楽しむ場だと思ってください。友人夫婦でこのようなディナーダンスにいった場合、必ずパートナーを交換して踊ってください。

ご主人とだけ踊るというのは、あまり社交的ではありません。ディナーダンスのとき、いままでフランス語・英語の歌をうたっていた歌手のかたが突然「時の流れにみをまかせ」を歌いはじめ、それが普通の日本人(とういうか、私の日本語)よりもすばらしかったので、びっくりしました。

さすが観光の街「パリ」ですね。 ご夫婦の食事には、リッツホテルのメインレストラン、エスパドンがおすすめです。シャンパン、ワイン、お食事、サービスすべてすばらしく、年に数回かしか訪れないのに、きちんとこちらの名前を覚えていて、そのうえ、「前回はーを召し上がりましたが今回はどのようにいたしましょう?」と食事やワインまで記憶しています。


ただ、このレストランにきたら、二人で800ユーロ(日本円で約10万円・ポンドだと約800ポンド)は覚悟しておいたほうがいいと思います。もちろんもっと安くすますこともできるでしょうが、やはり上等の食事にふさわしく、上等のシャンパン、ワイン、食後酒も楽しみたいものです。

もちろんご予算がある方は何十万円といわず、何百万円でも楽しまれてください。その価値が必ずあるレストランです。 夫婦でパリまでショッピングにくる理由のひとつでもある「子供へのクリスマスプレゼント」。英国も少子化がすすんでいるため、年々子供へのプレゼントにかける金額もすごいものになっています。

ロンドンのハロッズでは、「お父さんとおそろい」というタイトルで、フェラーリのカート(小さなエンジンがついているので、私道や庭での走行が可能な子供用自動車)が8000ポンド(日本円で約30万円)で販売されていましたが、完売したそうです。

女の子だと、クリスチャンディオールの服や、シャネルのバックやネックレスが人気です。各ブランドもそのあたりは十分承知していて、子供用レンジがここ数年充実してきました。パリのシャネルでも、「7歳の子供用プレゼント」といったら、たくさんの商品を山のように用意してくれました・・。

英国人の友人いわく、「子供のころから質のいいものを身につける習慣を」なのだそうです。また、最近中国・インドなどでのチャイルドレイバーで非難されている、「大量格安衣料店・スーパーマーケット」がロンドンにもふえてきたので、これらを購入しないようにということもあるのだと思います。

クリスマスは、「愛する人と過ごす時」。 そんな「大人の社会」英国・ヨーロッパを実感するシーズンです。

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