英国人気番組、ダンシング・オン・ザ・アイスの裏話

ダンシング・オン・アイス、 Xファクター(私のブログ:Xファクターをご覧ください)、ブリテン・ゴット・タレントのように視聴者が電話投票する番組はここ数年急激に増えました。

ブリテン・ゴット・タレントの優勝者 Paul Potts (ポール・ポッツ)さん、優勝はしなかったものの、この番組でスターとなったSusan Boyle(スーザン・ボイル)さんが、それぞれ大みそかの日本のテレビ番組に出演したそうですからきっと日本でもこの番組のことはご存じの方も多いと思います。 山口百恵を生み出した日本の古い番組、スター誕生のコピーのようですが。

さて、これらの番組の仕掛け人、サイモンカウェルさんのことはもう書かせていただきましたが、一日の収入が何千万円といわれ、これだけ「一人勝ち」している彼にもちろんいい思いを抱いていない人は、残念ながらたくさんいます。

テレビ局のプロデューサーの多くはアッパークラスまたはアッパーミドルクラスのおぼっちゃま。彼自身も決してわるくないおうちの出身なのですが、いわゆる「普通のおぼっちゃま」。伝統的なプロデューサーは「もう2ランクは上のおぼっちゃま」なわけです。

つまり、車でいうならば、同じメルセデスベンツという一流の車でもCクラスとEクラスでは全くちがいますよね。これと同じです。

ということで、自分よりも階級が下と考えているサイモンカウェルさんが大成功していることをよく思わない「業界」の方々がはじめたのが、「サイモンカウェル締め出し作戦」。

ところが一般民衆を味方につけた彼の番組をなくしてしまうわけにはいきません。

そこで目をつけたのが、「サイモン・ガール」というわれる、彼のもとガールフレンドや、彼のために働いている女性スタッフをいじめるというアイデアです。

まあ、なんだか寂しい考えですね・・。

毎年1月の初旬からはじまる「ダンシング・オン・ザ・アイス」という番組があります。

これは、セレブレティーがプロのアイススケーターと組んでダンスを踊るという、番組のタイトルそのままの番組なのですが、年々レベルもあがり大人気です。

審査員の評価と一般の電話投票で、毎週一人ずつ番組を去っていきます。

この番組に今年はシニータ(Sinitta)さんが参加しました。

彼女は80年代に何曲かのヒット曲がある、サイモンさんのもとガールフレンドです。

Xファクターにもサイモンさんと一緒に出演しています。

半年以上前から練習し、もともと運動神経がよい彼女はどんどん上達。

ところが、彼女だけに突然、ライブショーの1週間前になり、プロでもなかなか難しいといわれるリフトをするようにプロデューサーから命令され、断れない状態に追い込まれました。

当然ほとんど素人(それもスケートをはじめて6カ月)が1週間でマスターするのは無理なわけですから、ライブでも当然、うまくいきません。それまでの6ヶ月の苦労がすべてが台無しになってしまい、一番初めに番組をさるセレブになってしまったのです。

偶然に、私の娘のアイススケートの先生が、ずっとこの彼女のトレーニングをしていたのですが、彼女いわく「あんなことを彼女に無理やりやらせるなんて、芸能界はこわいわ。。。」。


もっとも、これはイギリスだけではないでしょうが。

こんな裏工作のことも知りながらみると、テレビ番組もただの「娯楽」ではないですよね。

ともあれ、「ダンシングオンアイス」は冬の人気番組ですからご覧になれるかたはぜひ。

ITVテレビで毎週日曜日午後6時半前後からです。「前後?」と思われる方もいるでしょうが、なぜかイギリスのテレビ番組の多くは、毎週放映するのに時間が少しづつずれたりするんです。


さて、 「この世で一番こわいのは嫉妬だ」という言葉がイギリスにもあります。インドにもあります。

最近なにかと実感することが多いのですが、この件もそのひとつです。

人気の投稿