モーリシャスより愛をこめて(大英帝国の面影)

From Mauritius, with love


私は今モーリシャスにいます。

私のブログでは、旅行のことが多くなってしまっていますよね・・・。

このブログは英国人の生活や慣習をご紹介するブログ、つまり、英国人は旅行ばかりしているのです。

昔は多くの方が植民地にも領地をもっていました。「大英帝国の領地にはいつも日が昇っている」といわれたほど世界中に植民地があった英国。

子供は寄宿学校(ボーディングスクール)に入れて、親は多くの時間を外国で過ごしたのです。子供たちは休暇中、外国にいる親を訪れることが多かったので、今でも英国の私立学校はお休みが多いのです。

以前にもご紹介したと思いますが、1か月のクリスマス・お正月休暇、2月中旬の10日間のハーフターム(別名スキー休暇)、3月末から4月までのイースター休暇、5月末の10日間のハーフターム休暇、7月から2カ月以上ある夏季休暇、10月に2週間のハーフターム休暇、もちろん土日はお休みと、1年の半分近くは学校はお休みです。

イースター休暇は、スキーにでかける派とビーチ派と両方にでかける派とまあいろいろですが、ビーチ派に人気なのはこのモーリシャスです。

今滞在している Le Touessrok Hotel は、世界で一番のホテルといわれたこともあるホテルです。


事前に打ち合わせたわけでもありませんが、娘の学校のお友達ご家族も何家族か滞在しています。

なにが世界で一番なのかというと、プライベートアイランドがあるなどそのロケーションや設備ももちろんですが、そのサービスの素晴らしさです。

「コロニアルスタイル」という言葉を聞いたことはありませんか?

欧米人の宿泊者が多い伝統的な高級ホテルでよく使用される言葉です。つまり植民地時代の「ご主人様と召使」的なサービスのことです。

モーリシャスはインド洋のパラダイスとよばれており、白い砂浜、透き通った海、小鳥がさえずりまさに「天国」をイメージさせます。

欧米から植民地されたのはポルトガル人がはじまりです。

その後、オランダ人が入植し、モーリシャスと名づけました。

この時代のオランダ人は、南アフリカの悪名高い人種差別「アパルトヘイト」のシステムをつくるなどかなり評判がわるかったようです。

ここモーリシャスでもオランダ人は島を破壊して去った、と歴史書に刻まれています。

1715年フランス人の入植がはじまります。新しくIsle de Franceと名付けられ国として建設がはじまりました。ところが当時のフランスから10カ月という長旅の途中でなくなる方も多く、1814年、英国と協定を結び、英国が支配していくようになりました。

名前もモーリシャスに戻り、同じく英国の植民地だったインドから使用人として移住させたため、アフリカであるのに白人以外の住民のほとんどはインド系です。

ですからモーリシャスは英国式の理念にフランス式のエッセンスが加わった、「もっとも理想的な」ホリデー先といわれているわけです。

スイートルームのバスは、「卵型バス」です。これは、召使が周りでご主人さまに飲み物をサービスしたり、お湯の温度を調整したり、体をふいてさしあげたりとできる、典型的なコロニアル様式になります。

部屋には専属のバトラーがつきますので、荷ほどきから、お風呂の用意まで全部してもらえます。
部屋の目の前はビーチ。ビーチに部屋があるといってもいいでしょう。

このホテルは小さな湾になっていますので、海から昇る朝日も、海面に反射する美しいゆうやけもみることができます。
素晴らしくいき届いたサービス。

聞こえるのは波の音と鳥のさえずり・・本当にここは地上の楽園です。
長い間裕福な欧米人に愛されてきた理由がわかります。

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