ニューヨークでのアフタヌーンティーならプラザで

英国人の友人たちの間では、「ニューヨークでのアフタヌーンティーならプラザで」、と言われています。

アメリカ人の友人も、プラザでのアフタヌーンティーはニューヨークのポッシュなアメリカ人の間で、お嬢様とお母様が英国式のティーを楽しむ、「母と娘の時間」として有名なのだそうです。80年代のニューヨークは、「DINKS(ダブルインカム ノーキッズ)」つまり共働きで子供がいないことがおしゃれな生き方、とされていたそうですが、90年代になって「子供を一人持って有名な学校に入れ、家族で贅沢な暮らしを楽しむ」ことがステータスとなっていったそうです。

プラザのアフタヌーンティーはパームコートでいただきますが、有名なロンドンのリッツのアフタヌーンティーもパームコートです。そうです、これは英国の上流階級の間での慣習、「リッツのパームコートでアフタヌーンティーをいただく」ことからニューヨークのプラザでも同じようなデザインでパームコートが作られたのです。

残念ながら現在ロンドンのリッツホテルのパームコートは観光客ばかり。英国人でも北部から「ロンドン観光の一環」として
来た方だけ。多くの「本来リッツホテルでアフタヌーンティーを楽しんでいた階級」の英国人は、「リッツには宿泊するし、レストランでお食事もいただくけれど、アフタヌーンティーは、プライベートパーティー以外ではもうしない」と言います。

時間も2時間制になっていて、しかも朝の11時から・・確かにこれでは優雅にいただくアフタヌーンティーとはいえないですよね。だからこそロンドンリッツのレストランでは写真撮影は禁止になっています。観光客ではなく顧客を守る、というポリシーからです。一流ホテルとはいえ、ビジネスとしてアフタヌーンティーを「売る」状況になったけれど、せめて伝統はレストランで守る、ということなのでしょう。

プラザのアフタヌーンティーにもどりますが、メニューはトラディショナルなフルアフタヌーンティーと少しモダンなアフタヌーンティーメニューがあります。

もちろんどちらもシャンパンつきで注文しましょう。残念ながらティーは「おいしい!」とは言えませんでしたが、サンドイッチ、小さなスコーン、ケーキはおいしくいただきました。

子供にはもちろんEloise アフタヌーンティーメニューです。

ニューヨークを訪れたときには、ぜひお嬢様とお母様でゆっくりとアフタヌーンティーを楽しまれてください。

その昔「支配するためにアメリカへやってきた英国人」がロンドンと同じアフタヌーンティーという慣習を楽しんでしたことを想像しながら・・


(写真: Eloise アフタヌーンティーメニュー)
 
(写真: 手前がトラディショナルアフタヌーンティー、奥がEloiseフタヌーンティー)
(写真: 大人用サードコース)
   (写真: 子供用サードコース)

(写真: セッティングはデザートナイフとフォークのモダンスタイル)

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