スコットランド独立問題と英国夏の社交場 サントロペ

久しぶりのブログです! 

娘が伝統的なボーディングスクール(寄宿学校)に入ってはじめての夏休み。 


英国王室アンドリュー王子のお嬢様が通われていたこともあって、世界中から お金持ちのお嬢様たちが集まっています。 当然お互い夏休み中に実家や別荘に招待しあうので、このVIB (前にご紹介しましたが、Very Important Brat、大変重要な生意気な子供、といった意味でしょうか) を迎えに行ったり、友人を招待したりで、この3か月は世界中を飛び回っていました!

この華麗な学校生活・学友サークルの話は別の機会でさせていただくとして、 この夏ロンドンはスコットランド独立問題でもちきりでした。 

日本でもまるで日本の選挙のようにライブで放送されていたそうですから、すでに皆様ご存じだと思いますが、 スコットランド独立に賛成か反対かの住民投票は、反対が賛成を上回り、皆ほっとしています。 世界的に大人気となったアメリカドラマ「セックスアンドシティー」の中で、スコットランドの出身者の集まりが まるで上流階級かのように、とてもポッシュに表現されていて、多くの英国人は「?」と思ったそうです。 

実際にロンドンで暮らしていると、英国人(ENGLISH)がスコットランド人を低くみなしていることに気が付きます。 英国人(ENGLISH)からみれば、スコットランド人は労働者階級、という偏見が多いのです。 

大昔スコットランドは独立国だったわけで、このような扱いが長く続けば独立運動が起きるのは当然のこと。 ただ、冷静に考えれば、実際に独立したことろで、EUからはなれ、小国として経済活動をしていくのは大変なことです。 英国内にいる親族に会うためにVISAが必要になるかもしれない、EU加盟は英国をはじめ、自国の同じような問題を抱えている スペインやベルギーの反対にあい、難しい。製品を輸出するにも関税をかけられ、今と同じような収入は得られない。 先週独立賛成派が50%超え、大変な問題となり、為替も1日で1ポンド5円も動くという結果になりました。 英国王室はさっそく「カード」を出します。それはキャサリン妃のご懐妊。 オーストラリアが英国連邦脱会を考えていた時にもさっそくウィリアム王子を派遣し、難を逃れました。 

以前から続くスコットランド独立問題には、ウィリアム王子をスコットランドの大学に行かせるということで 対応。 このような王室の「カード」が影響したかどうかはわかりませんが、今回独立はしない、という結果になりました。 ただこのスコットランド独立問題は、多くの裕福な英国人にとって:「労働は他の者にさせて自分は働かずに暮らす」という英国的な考えを少しは見直してみるよい機会となったようです。 

その裕福な英国人の夏の社交場のひとつがフランスのSt Tropez (サントロペ)です。この場所を知らない日本人が多いのですが、 ヨーロッパ人で知らない人はいないでしょう。 サルディニアと並ぶ夏の社交場です。両方ともに数十億円の豪華ヨット(船、ですね)で世界中からやってくることにかわりはありませんが、サルディニアのほうが静かにゆっくりとホリデー、 ということで、小さなお子様が一緒のファミリーがナニーを連れてやってきます。 

セントロペは、10代のお嬢様・おっぼちゃまが1本何十万円もするシャンパンを何本も開け、ゴージャスでファッショナブルなパーティーをする場所として有名です。 英国人F1ドライバー ジェイソン・ボタンさんも婚約者のジェシカ・道端さんを連れて訪れています。 

昼間はビーチクラブでランチを楽しんだり、ビーチのデッキチェアーでゆっくりしたり、踊ったり。 もちろん子供はナニーに預け、夫婦や友人たちと一緒の大人のグループもたくさんいます。 Armand de Brignac のゴールドボトルのシャンパンもここなら普通に見られます。 

写真はヘロボムサイズ( Jeroboam ) 6,000ユーロ(約75万円)。 

Jeroboam サイズは3リットルです。 


  (写真 Armand de Brignac ) 

シャンパンには13種類の大きさのボトルがあります。日本ではハーフボトルかフルボトル(0.75ℓ)ぐらいしか みかけませんが・・・。一番大きなサイズは27ℓ、Gigantic Primate といいます。 

BAのヨーロッパ昼間のフライト(ビジネスクラス)でサービスされるアフタヌーンティー、 このシャンパンボトルが一番小さなピコロです。 


(写真 BAアフタヌーンティー) 

(写真 シャンパンビーチクラブでの価格:すべてユーロ) 


私は、こんな金額のシャンパンをシャンパンシャワーに使うのなら、チャリティーに寄付したほうがいいのでは・・と思ってしまいますが。

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