ラグビーワールドカップ、エリザベス女王最長君臨記録



英国は、ラグビーワールドカップで盛り上がっています。

日本では、野球やサッカーに比べると注目度の少ないラグビーですが、ヨーロッパではラグビー選手はどこでも注目の的。

階級があるヨーロッパでは、ラグビーは中流以上の「おぼっちゃま」スポーツ。

ロイヤルファミリーの一員女王陛下の孫のザラさんも(お父様が爵位をもっていないため、彼女も称号はありません。ちなみにお母さまは女王陛下の妹、プリンセスアンの称号を持っています)イングランドのラグビー選手と結婚しました。

英国の私立学校では男の子はラグビーが必須科目ですが、サッカーはありません。

基本的にサッカーは労働者階級のスポーツだからです。

「ハングリー精神」のサッカーと違い、ラグビーは「チームワーク」「One for all, all for one 」まさに「ジェントルマン精神」のチームスポーツなのです。

女の子たちもラグビー部の男の子を「ポピュラーボーイズ」と呼び、彼らとデートすることを夢見ているお嬢様方が多いようです。

ラグビーに興味がない方も、日本が南アフリカに勝利した、というニュースは耳にはいったのではないでしょうか?

南アフリカはワールドカップで2度も優勝している「最強国」。

その南アフリカに日本が勝利したニュースは英国でも大変な驚きをもって、大々的に報道されました。

「Biggest shock in rugby history」「歴史的な勝利」「歴史に残る試合」「ラグビーミラクル」

私も試合を観戦しましたが、最後の日本チームの得点には泣いてしまいました!

誰もが桁違いの差で南アフリカが日本を打ちのめす、と予想していたからです。(残念ながらその後のスコットランド戦はそうなってしまいましたが。。)

9月26日のイングランドとウェールズの試合では、Twickenhamスタジアムで、ウィリアム王子、キャサリン妃、ハリー王子がそろって観戦。

ウィリアム王子とキャサリン妃はウェールズチームの色赤のシャツを着て、ハリー王子はイングランドチームの色白いシャツを着て、それぞれのチームを応援していました。

ウィリアム王子がウェールズチームの役員、ハリー王子がイングランドの役員に名を連ねているというだけでなく、未来の「プリンス オブ ウェールズ」になるウィリアム王子がウェールズチームの応援に回ったあたり、兄弟でどのような会話があったのかな、とつい知りたくなってしまいます。

ラグビー強豪国はほとんどイギリス連邦のメンバーです。

南の3強国、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、すべてイギリス連邦です。

北の強豪国、イングランド、フランス、ウェールズ、アイルランド、スコットランド、フランスとアイルランド以外は連合王国です。

イギリス、英国の正式名称はグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国。つまり、イングランド、スコットランド、ウェールズ、(グレートブリテン)、北アイルランドからなる連合王国です。英語では通常U.K. です。

イギリス連邦は Commonwealth of Nations ( the Commonwealth )と呼ばれ、かつての大英帝国が前身です。現在英国を含め53か国の加盟国があります。

このイギリス連邦のトップがもちろん現エリザベス女王。

9月9日、エリザベス女王陛下は、ビクトリア女王の記録を抜き、英国におけるもっとも長く君臨している君主となりました。 
9月9日午後5時30分。お父様のジョージ5世陛下が亡くなられてから23226日16時間30分の治世です。

もともとお父様は未来の王様として生まれたわけではなく、エリザベス女王陛下も年少児は「未来の女王陛下」としての教育をうけていませんでした。

そのため、お父様のジョージ5世も、エリザベス女王陛下も、大変な苦労をしたということです。

大英帝国の崩壊、王室の危機など乗り越えてきた89歳の女王陛下はこの日、多くの祝福の行事の中、どのような思いをされて過ごしたのでしょうか?

大英帝国は崩壊してもその精神は世界中に残っている。ラグビーワールドカップを見ながら改めてその思いを強くしました。

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