エリザベス女王陛下90歳、ロイヤルアスコット、Brixit (英国EUから脱退)

4月に90歳のお誕生日を迎え、6月11日には Trooping the colour、6月14日からはロイヤルアスコットが開催され、 社交シーズン真っ盛りのイギリス。

街には、女王陛下の個人としてのお誕生日と女王陛下としてのお誕生日を祝うTrooping the colour、のために連合王国の国旗が 華やかにはためきます。 毎年話題になる女王陛下のロイアルアスコット初日のドレスは美しいカナリーイエローでした。 また、ウィリアム王子とキャサリン妃がはじめて「ケンブリッジ公爵夫妻」としてロイヤルプロセッション( レース前に馬車でパレード&入場)に参加なさいました。この瞬間はレース場の全員が起立し、男性は帽子をとります(手に持つようにします)。 Dolce & Gabbana の白いドレスに身を包んだキャサリン妃の美しさにもうただため息です。。 そしてきちんと胸にネームバッジをつけていらっしゃるところが微笑ましいです。









(写真 連合王国国旗)













(写真 ロイヤルアスコット)

ですが、今年はロイヤルアスコットの後雰囲気が一変します。 6月23日に行われた Brixit (連合王国イギリスがヨーロッパ連合から脱退する)国民投票の結果が大方の予想に反するものだったからです。

私が住んでいるリッチモンドは英国でも平均所得が1,2位のいわゆる裕福な階級が住む街。高学歴の人がほとんどで、大半がEUに残ることに投票しています。 今回の国民投票は、英国の「階級差」とその富が集中するロンドンに対する地方の不満が表れる結果となりました。 EUからの脱退に投票した人の多くが、どういう結果になるのか、ひどいケースだとEUはヨーロッパの略(EUROPE)でEuropean Union ということすら知らない人もいます。 そもそもなぜこんな専門知識を必要とする決定を国民投票にしたのか、という声も多く聞かれます。そしてもうひとつは、年齢による投票結果の大きな違いです。 24歳以下の若者の75%、がEU残留に投票し、 65歳以上になるとたった35%のみです。

英国ポンドも過去なかった最低の最安値を記録し、経済的不安、次々と責任を押し付けてやめていく政治家、スコットランド独立による連合王国の崩壊の危機など ポジティブなニュースがまったくありません。

ですが、日本からイギリスへ遊びに来る方、留学生にとってはうれしいニュースでしょう。 英国ポンドは円に対して一番安くなったのですから。 ホリデーシーズンになりましたが、今日もロンドンは皆この話でもちきりです。

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