モーニングコーヒーとコーヒーモーニングはどう違うの?
英国人の生活の中には今でもティー文化が根付いています。
英国人とのお付き合いが始まると、まず午前のお茶、モーニングティーからはじまる場合が多いです。
最近はモーニングコーヒーと呼ぶこともあります。
学校へ子供を送ったあとにティールームやだれかの家に集まって、PTAからの連絡事項を伝えたり、議論したり、また親同士の交流を図る会をコーヒーモーニングといいます。
よく、『モーニングコーヒーとコーヒーモーニングの差がわからない』、というご質問をいただきますが、『モーニングコーヒー』は一般的な慣習で、『コーヒーモーニング』は行事です。
(つまり、「午前10時のおやつ」がモーニングコーヒーで、「午前に開かれる懇談会」がコーヒーモーニングです。)
ですから、英国人を気軽にお茶にさそうときに、コーヒーモーニングはいかが?と誘うと、これでは、義務のようになってしまいます。
『モーニングコーヒーまたはモーニングティーはいかがですか?』と誘いましょう。
意外かもしれませんが、モーニングティーではケーキをお出ししません。
ビスケット(クッキーはアメリカ英語です)やチョコレート、クロワッサンなどがいいですね。
まだあまり親しくない間柄では、1時間ぐらいが目安です。まずこのモーニングティー(コーヒー)を何度かご一緒するようになり、さらに付き合いを深めていくことになります。
そして、もちろん気が合えばですが、午後のティー、つまりアフタヌーンティーへと移り、平日のディナー→週末のディナー→週末を別荘で一緒に過ごす、最後はホリデーに一緒に:多いときは年に何度も一緒にでかけるようにもなります。
急に親しくすることを嫌う英国人は、こうしてゆっくりと交友関係を築いていきます。
この固く結ばれた交友関係のことを「サークル」と呼んでいます。
英国人がよく日本人と気質が似ているといわれるのは、このように親しくなるまでに時間をかけるからでしょうか。