冬の社交場 サンモリッツ(スイス) パートⅡ






世界中からセレブが集まる冬のサンモリッツにはもちろん「世界のおいしいもの」が大集合します。特に、ロブスターとキャビア。

バドラッツパレスホテルのラウンジでいただけるロブスタークラブサンドイッチは絶品です。また、サンモリッツスキー場の子供用スキー場・スキースクール前ににあるレストランSalatrains (ホテルにもなっていますが、多くの方はスキーの合間のランチの場として利用します。必ず予約をいれてください)のロブスターリングイネは絶対に召し上がってください。

(写真)ロブスターのいただき方、テーブルマナーは大丈夫ですか?ロブスターはまず殻から身を外して、殻はお皿の上(つまり向こう側ですね)に置きます。外した身は、いただくときに一口サイズに切ります。切った身をリングイネにからめていただくのが一番のマナーですが、無理であれば別々でもかまいません。ロブスターをはじめにすべて一口サイズに切っていただくのは子供っぽいのでやめましょう。また、リングイネは右手にフォークを持って巻いていただきます。スプーンを使って巻き込むことはカジュアルなアメリカ式で、英国式マナー・ヨーロッパではよいマナーとされないので注意しましょう。特に銀のカトラリーの場合には絶対にしてはいけないことです。

スキーの合間に2-3時間もかけてランチをいただくなんて日本ではあまりしないですよね。でも、欧米人にとってスキーはあくまでもホリデー。友人たちとワインを片手にゆっくりと会話を楽しむこともまた大切な「スキーホリデー」の要素なのです。

ちなみに「ホリデー」はイギリス英語、「バカンス」はアメリカ英語です。

朝食をたっぷりいただいて、ランチをいただかない、英国式にしたときには(またはランチをいただいたとしても)午後4時ごろアフタヌーンティーをいただきます。

アフタヌーンティーには、正式なフルアフタヌーンティー、インフォーマルなアフタヌーンティー、カジュアルなアフタヌーンティーとがあり、スキー場ではほとんどがインフォーマルなアフタヌーンティーです。おすすめはバトラツパレスホテルのアフタヌーンティー。

最高のサービスが受けられます。スキーウェアを着たままのアフタヌーンティーなので、もっと気軽にと思われる方はクルムホテルがおすすめです。

いわゆる「午後のおやつ」的な、ティーとケーキというアフタヌーンティーがいただけます。ちなみに、サンドイッチ、スコーン、お菓子からなる3コースのアフタヌーンティーのことをフルアフタヌーンティーと呼びます。スイスのほとんどのホテルでは、サモワールとよばれる美しい湯沸かし器からティーをいれてくれます。その雰囲気だけでもほんとうに優雅な気分になれます。

サモワールはもともとロシアで使用されていたもので、英国王室をはじめ、その華麗な政略結婚により、このサモワールもヨーロッパ中の王室に伝わり、その後各国の上流階級が愛用しはじめ、今も多くの場所に残っています。先にも述べた通り、スイスの5星ホテルでは今でも必ずサモワールを使ってティーをいれています。美しい雪山を見ながら、太陽の光をあびて、ゆっくりとすごすランチタイム。

スキーの後、ホテルでの優雅なアフタヌーンティー。どちらも数時間をかけてゆっくりと楽む。そんな彼らの姿からは本当の生活のゆとりというものがみえてきます。

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