英国のカントリーハウス (その1)
英国人はよくお互いのカントリーハウスに招待します。
仕事上のおつきあいでも使われますので、招待されたという日本人の方も少なくないでしょう。
カントリーハウスとは田舎にあるいわゆる別荘のことです。
通常は広大な土地にあり、プール、テニスコート、乗馬施設、厩舎、畑、冬はきつねがりに使われる敷地、中にはゴルフ場やクリケット場まであるカントリーハウスもあります。
もともとカントリーマナーハウスとは領主館と言う意味です。カントリーハウスの土地に加えて、周りはすべて(町など)領地となり、その領地を管理するための屋敷です。
上流階級の人間は必ずロンドンにタウンハウス(上屋敷)、領地にマナーハウスを所有しています。時代の流れとともに手放され、ホテルなどになっているマナーハウスもありますが、今だに個人で所有している方も多いでしょう。
アッパーミドルクラスですと、半数くらいはカントリーハウスを所有しています。最近は英国内だけでなく、スペインやスイスなどにも所有している方が増えてきたようです。
英国の私立学校で、金曜日はお昼で終了する学校が多いのはそのためです。
金曜日の午後から日曜日の夜まではカントリーハウスで過ごすのです。
先日もお友達のカントリーハウスに招待されました。
38エーカーという土地に(1エーカーは約4000 m² ですからどれだけ広大かおわかりになると思います:プール、プールハウス(着替えやシャワー)、ゲスト用コテージ、お子様用コテージ、川、丘、牛、羊、鶏、作物畑、小麦粉畑、広大な乗馬施設(といっても家族だけのもの)、厩舎等と、ちょっとした5星ホテルより充実した施設です。
家政婦、メイド、庭師、プール係、畑係、飼育係、馬の世話係と召使のお給料だけで、一月日本円にして数百万円という維持費です。ちなみにプールの電気代(温水プール) だけでも月に20万円はかかるわけですから恐ろしいことです・・・・。
この続きはまた後で。