イギリスセレブ用語・流行語


英語にも、辞書にはのっていない略語・流行語があります。

これらは、主に若い年齢層やファッション関係の方々、セレブ、一部のアッパーミドルクラスやアッパークラスなどが使用しています。

時には上流階級の方々が集まるパーティーでクイズとして出題されたりします。また、パーティーに参加して話題に困った時には「あ、そうそう、新しい略語、---を知っていますか?」というようにかなり役立ちますので、知っておかなくてはいけません。

では、絶対に知っておかなくてはいけない代表的な下記の略語、いくつわかりますか??

BGF

BC

SSB

WAG

さて、いくつかわりましたか?

BGF は、Best Gay Friend:
ゲイの親友ということです。ゲイの男性を友人としてもつことはセレブとしては当たり前。ゲイとは、男性が好きな男性なのですが、日本でのイメージとはちょっと違います。一昔とは違い、英国ではマイナスなイメージはありません。

彼らはモデルなみのルックスの人が多く、アルマーニのスーツを素晴らしく着こなし、おしゃれには女性以上に関心を持ち、そのセンスのよさは折り紙つき。

彼らは男性が好きなわけですから、女性が夜一緒に飲みに行っても(いわゆる変な気をおこされることがないので)安心、そのうえ外見は通常のおしゃれな男性なわけですからボディーガードにもなるわけです。

洋服を購入するときにも彼らは、お世辞など言わず、はっきりと『似合わない。太って見える』などと言ってくれるので、ショッピングのお供にもかかせません。きれいなものには「わーっ、これすごーいきれーい!!」と大げさなジェスチャーで反応します。

BC は、Before Child:
つまり結婚して子供を持つまでの間のことです。経済的に余裕のある、ナニー(子守)や家政婦がいるご家庭でも、子供が生まれる前と後ではやはり生活は大きくかわります。「あのクラブ(ディスコ)にはBCによくいったわー」というように使用します。

また、会話をしている相手が子供の名前を知っている場合には、子供の名前を使って、たとえば子供の名前がHelenなら、BH (Before Helen)という時もあります。

SSB は、Single Secret Behavior:
つまり、独身のときの人にはいえない生活慣習のことです。たとえば、部屋中裸でマイクを持って歌いまくるとか(私ではありません、念のため) 夜中に好きな映画を見ながら主人公になりきって一緒にうたったり、といったことです。

イギリスをはじめ、欧米社会では、大学生や、仕事をし始めたら、親から独立して自分のフラットやアパートメントをもつのは当たり前。結婚するまでの間、独身生活を楽しく過ごすわけです。ちなみに日本で使われている「マンション」は英語では豪邸を意味するので、私はマンションに住んでいます、なんて言い方は欧米人には使わないようにしましょう。マンションはカントリーハウスのような広い敷地があって、召使いが何十人、何百人もいる豪邸のことをいいます。

WAG とは、Wives And Girlfriends ( footballers):
つまりフットボーラーの妻やガールフレンドのことをいいます。フットボーラーとはサッカー選手のこと。サッカーとはアメリカ英語で、正しくはフットボールです。イギリスをはじめ、サッカー選手の多くが労働者階級出身です。労働者階級から這い上がるには、男性はサッカー選手かロック歌手になるしかないといわれており、有名なビートルズも「ワーキングクラスヒーロー」として労働者階級の男性達のあこがれです。サッカー選手の給料は年収何十億円にもなるので、その奥様やガールフレンドもその収入を惜しみなく使って、とてもゴージャスです。

ただし、WAGとは要するに「成金」ということなので、労働者階級の若い女性達は「私もWAGになりたい!」とあこがれ、逆にアッパーミドルクラスやアッパークラスの奥様・お嬢様方は、WAGにみえないようにいつも気を使っています。

あるWAGの方が、ある有名ブランドで全身をかためるようになり、もともとの顧客だったアッパーミドルクラスやアッパークラスの奥様・お嬢様方がそのブランドをさけるようになり、「お願いですからうちのブランドを買わないでください」とそのブランドから正式にWAGの方々にお願いした、という話もあるくらいです。

イギリス人のお友達とショッピングを楽しんでいると、必ず「このブランドはWAGよ。」ということでその売り場には近寄らないようにしているブランドがいくつかあります。また、あるWAGの方がテレビで、有名ブティックから入店を断られ、「私はそのブティックすべてを買い占めるお金があるのに!!」と怒り狂って会見していましたが、イギリス・ヨーロッパでは今でもお金を持っているだけでは入ることができない世界が多く存在し、それを誇りとしている方が多いのです。

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