オックスフォード 対 ケンブリッジ ボートレース
今年もオックスフォード v ケンブリッジボートレースが行われました。
このレースは伝統的に3月末または4月の第1週目の土曜日午後に行われます。今年はイースターウィークエンドと重なりましたが、もちろん予定通りに行われました。
1829年からはじまり、156回目となるこのレース、現在では「ザ・シーズン」と呼ばれる英国夏の社交界における、はじめの大きなイベントとなります。
イースターの時期にはモナコに集まる英国人が多いのですが、このレースのために英国人の友人たちもわざわざロンドンにもどってきてのレース観戦となりました。
念のため、ボートレースとはレガッタのことです。イギリストップの2校、いいえ、世界でもトップクラスのこの2大学のレース、場所も英国人アッパーミドルクラスの集まり、ロンドンサウスウェスト(ロンドン南西部・別名バンカーズベルト)のテムズ側沿いで行われます。
パットニーブリッジスタート、チェズウィックブリッジゴールで、たった20分のレースだというのに大変な行事となっています。ロンドンは労働者階級が多く住む東部・イーストエンド(コックニー)、南は中流階級、南西がアッパーミドルクラス~アッパークラス北がユダヤ系(最近は日本人も多いのでJ&Jと呼ばれています)に大きく分かれていて、両校出身者は圧倒的にロンドン南西部に集まっています。
オックスフォード、ケンブリッジ、2校あわせてオックスブリッジといいますが、両校ともに私立大学です。
特にオックスフォードは頭がよいだけでは入学できません。数年前、公立学校出身で英国1の成績をとった女学生がオックスフォードから入学を断られ新聞で取り上げられたことがありましたが大学側は「入学を許可しても入学後本人が苦労するだけだ」とのコメントを発表。その学費が高額なことからも家柄のよい、子供のころから私立学校に通ったという者がほとんどです。
「オックスフォードでは何を学ぶかではなく誰と知り合うかが大事」といわれており、そのネットワーク・サークルはまさに「大英帝国」そのままです。その代表ともなるボートレースのメンバーは「アングロサクソンの貴公子」です。
皆長身、サングラスをかけてローリングする姿に気絶してしまう女性もいるとか(まあ、半分冗談ですが)、とにかく素敵です。
ロンドン中心地に住んでいるとなかなか英国人に会えないという意見をよく聞きますが、このボートレースこそまさしく「英国」です。このボートレース、テレビ中継もされますので、今年見逃したという方はぜひ来年ご覧になってみてください。(BBCのウェブではその模様をみることができるようです。www.BBC.CO.UK )
オックスフォードはダークブルース、ケンブリッジはライトブルースといい、ダークブルースは濃い青、ライトブルースは薄い青、それぞれ大学のイメージカラーとなっています。観客も、オックスフォード出身者は濃い青、ケンブリッジ出身者は薄い青(水色)を着て観戦する方も多く、英国の伝統に触れられるよい機会になると思います。
川沿いでの観戦は無料ですが、レース前に行われるランチョンにはビクトリアリーグのメンバーかゲストまたは両チームのボートクラブ関係者でないと参加できません。夜行われるボートレースボール(ボールとは舞踏会のこと)では、クルーのブラックタイ姿(タキシードのこと)にもうただうっとりと溜息をついている奥様方も多く、その脇で20年前は彼らと同じ姿であったろうと思われるご主人さまが不機嫌な顔をしているという光景を見かけます。
去年はオックスフォードが勝ちましたが、今年は大方の予想を裏切り、ケンブリッジが勝ちました。
私の友人にはオックスフォード出身者が多いので、皆がっかりしていました。
でも私は心から、英国の伝統にふれる1日を楽しみました。
1829年からのスコアーは、ケンブリッジは80回、オックスフォードフォードは75回の勝利です。
ぜひ来年は皆さまも観戦してみてください。英国の伝統を英国人と体験することができます。
このレースは伝統的に3月末または4月の第1週目の土曜日午後に行われます。今年はイースターウィークエンドと重なりましたが、もちろん予定通りに行われました。
1829年からはじまり、156回目となるこのレース、現在では「ザ・シーズン」と呼ばれる英国夏の社交界における、はじめの大きなイベントとなります。
イースターの時期にはモナコに集まる英国人が多いのですが、このレースのために英国人の友人たちもわざわざロンドンにもどってきてのレース観戦となりました。
念のため、ボートレースとはレガッタのことです。イギリストップの2校、いいえ、世界でもトップクラスのこの2大学のレース、場所も英国人アッパーミドルクラスの集まり、ロンドンサウスウェスト(ロンドン南西部・別名バンカーズベルト)のテムズ側沿いで行われます。
パットニーブリッジスタート、チェズウィックブリッジゴールで、たった20分のレースだというのに大変な行事となっています。ロンドンは労働者階級が多く住む東部・イーストエンド(コックニー)、南は中流階級、南西がアッパーミドルクラス~アッパークラス北がユダヤ系(最近は日本人も多いのでJ&Jと呼ばれています)に大きく分かれていて、両校出身者は圧倒的にロンドン南西部に集まっています。
オックスフォード、ケンブリッジ、2校あわせてオックスブリッジといいますが、両校ともに私立大学です。
特にオックスフォードは頭がよいだけでは入学できません。数年前、公立学校出身で英国1の成績をとった女学生がオックスフォードから入学を断られ新聞で取り上げられたことがありましたが大学側は「入学を許可しても入学後本人が苦労するだけだ」とのコメントを発表。その学費が高額なことからも家柄のよい、子供のころから私立学校に通ったという者がほとんどです。
「オックスフォードでは何を学ぶかではなく誰と知り合うかが大事」といわれており、そのネットワーク・サークルはまさに「大英帝国」そのままです。その代表ともなるボートレースのメンバーは「アングロサクソンの貴公子」です。
皆長身、サングラスをかけてローリングする姿に気絶してしまう女性もいるとか(まあ、半分冗談ですが)、とにかく素敵です。
ロンドン中心地に住んでいるとなかなか英国人に会えないという意見をよく聞きますが、このボートレースこそまさしく「英国」です。このボートレース、テレビ中継もされますので、今年見逃したという方はぜひ来年ご覧になってみてください。(BBCのウェブではその模様をみることができるようです。www.BBC.CO.UK )
オックスフォードはダークブルース、ケンブリッジはライトブルースといい、ダークブルースは濃い青、ライトブルースは薄い青、それぞれ大学のイメージカラーとなっています。観客も、オックスフォード出身者は濃い青、ケンブリッジ出身者は薄い青(水色)を着て観戦する方も多く、英国の伝統に触れられるよい機会になると思います。
川沿いでの観戦は無料ですが、レース前に行われるランチョンにはビクトリアリーグのメンバーかゲストまたは両チームのボートクラブ関係者でないと参加できません。夜行われるボートレースボール(ボールとは舞踏会のこと)では、クルーのブラックタイ姿(タキシードのこと)にもうただうっとりと溜息をついている奥様方も多く、その脇で20年前は彼らと同じ姿であったろうと思われるご主人さまが不機嫌な顔をしているという光景を見かけます。
去年はオックスフォードが勝ちましたが、今年は大方の予想を裏切り、ケンブリッジが勝ちました。
私の友人にはオックスフォード出身者が多いので、皆がっかりしていました。
でも私は心から、英国の伝統にふれる1日を楽しみました。
1829年からのスコアーは、ケンブリッジは80回、オックスフォードフォードは75回の勝利です。
ぜひ来年は皆さまも観戦してみてください。英国の伝統を英国人と体験することができます。