ロイヤルアスコット
ロイヤルアスコットが開かれました!
ロイヤルアスコットはやはり夏の社交シーズン「ザ・シーズン」のメインイベントです。(みなさんご存じだとは思いますが、競馬のことです)毎年6月の第3週に5日間にわたり開かれます。
女王陛下をはじめ多くのロイヤルファミリーメンバーが毎日ロイヤルボックスで観戦なさいます。
この後すぐに、ウィンブルドンテニストーナメントも開催されますが、ウィンブルドンは女王陛下はあまりお好きではなく、観戦なさいません。
優勝者へのトロフィーはロイヤルファミリーメンバーが手渡ししますが、アン王女などで、女王陛下ではありません。
それに比べロイヤルアスコットへは毎日ご出席。「大の馬好き」といわれる英国ロイヤルファミリー、亡くなられた女王陛下のお母様もそうでしたが、女王陛下も毎日ロイヤルアスコットにいらして、ロイヤルボックスの中を文字通り「駆け回って観戦」していらっしゃる姿を見ることができます。
開催中、フランス大統領夫妻が訪英したのですが、女王陛下のロイヤルアスコット観戦を妨げないようなスケジュールがわざわざ組まれたそうです。1702年から続くロイヤルアスコットも、初めは王族のみ、次に貴族が加わり、1800年には貴族以外のアッパークラスも加わり、今では一般庶民にも開放されています。
そのため、以前のようなポッシュさはなく、特に一般庶民のグランドスタンドエンクロージャーでは、酔っ払いにからまれ、せっかくのドレスが台無しになったという方もでる始末です。
現在のロイヤルアスコットは大きく5つにわかれます。ロイヤルエンクロージャー、プライベートボックス、スポンサーボックス、グランドスタンドエンクロージャー、シルバーリングエンクロージャーです。
ロイヤルエンクロージャーとプライベートボックスのドレスコードは、男性はモーニングにトップハット(日本語ではシルクハット)、女性はアフタヌーンドレスに帽子着用です。スポンサーボックスも同じドレスコードなのですが、やはり仕事の合間にやってくる方もいるらしく、最近は普通のスーツでも「大目にみてくれるように」なってしまったそうです。
ロイヤルエンクロージャーはその名の通りロイヤルファミリーに関係がある方、およびそのゲスト、馬主、およびメンバーです。各英国在住の大使館にも平均約50枚のチケットが、女王陛下からのご招待ということで配られます。
また、最近はゲストとして「芸能界」の方々も招待されるようになりましたので、以前からお越しのメンバーの方々は「ドレスコードが乱れすぎている」とご不満の声も多く聞きました。今年も初日から観戦しましたが、女王陛下は例年通り「ラベンダー」色ではなく、水色のドレスでした。お帽子もおそろいの色で、同じく水色の花飾りがたくさんついたレイチェル・トレバー・モルガンの帽子でした。
毎年ロイヤルアスコットのファッションには流行がありますが、今年は「フラワー」、色は「ライトブルー」です。大きな花飾りのついた帽子を被っている方だけではなく、ラベンダーなど本物の花を帽子のようにアレンジしたものを被って(というのでしょうか??)いる方もたくさんいて、新しいフラワーデザイナーの仕事となってきたようです。また、男性も白鳥がのったトップハット、ピンクのトップハットなど、正直、「ドレスコードやぶり」の方も多く以前のロイヤルエンクロージャーとは全く違った雰囲気となってきました。芸能関係の方が増えてきましたので、そちらの観戦のほうで忙しいという方も。レースには世界中から名馬が参戦しますが、今年初めて参戦したアメリカの馬主さんは、「ロイヤルエンクロージャーには英国貴族しかいないと思って、モーニングも新調し、緊張してきましたが、セレブの方が多くて(このセレブの意味は芸能人という意味です)ハリウッドみたいですね」なんていう感想をもらしていました。
グランドスタンドエンクロージャー、シルバーエンクロージャーはインターネットでもチケットは購入できます。
金額は15ポンドから150ポンド程度です。グランドスタンドエンクロージャーは、男性はタイ着用でモーニングを着用する義務はありません。シルバーエンクロージャーはドレスコードはありません。グランドエンクロージャー、シルバースタンドエンクロージャーの模様は毎年新聞にも取り上げられていますが、酔っぱらってけんかをする人もいるなど「ホワイトトラッシュ」なんていわれています。ホワイトトラッシュとは、あまりいい言葉ではありませんが、ようするに、労働者階級―低所得の中流階級に属する方でマナーの全くない人達のことを指します。特に今年からは、レース終了後ロンドンのクラブがディスコパーティーを開くことになり、「エレガントなロイヤルアスコット」とは程遠いイメージとなりつつあります。でも、プライベートボックスのオーナーも使用しない日はレンタルに出している方が多く、モーニングコーヒー・ランチョン・アフタヌーンティー・シャンパンなど飲み放題で一人1500ポンド(約22万円)からチケットが販売されているようですのでこちらを購入するという手もあります。グランドスタンドエンクロージャーに行ったスクールの生徒様から「食べ物がバーガーしかなく、座る席もない」「酔っ払いにからまれた」「ドレスに飲み物をかけられた」などせっかく期待していったのに、ひどい思いをして帰ってきたという方が多いです。
せっかくのロイヤルアスコット観戦なのです、ぜひプライベートボックスかロイヤルエンクロージャーでの観戦をおすすめします。そうでないと「ロイヤルアスコット」に本当に参加したことにはなりません。また、英国人同士でも、ロイヤルアスコットに行ってきた、という会話をするときには必ず「ボックス?ロイヤルエンクロージャー?」と聞かれますので、それなりの方とお話するときにグランドスタンドエンクロージャー以下に参加した場合には参加したこと自体言わないほうがいいでしょう。
火曜日から土曜日まで女王陛下と同じように毎日やってくる英国人。やはり働かなくてよい階級のための行事なのだということを改めて感じます。ドレスコードが変わってきたとはいってももちろん昔ながらの上流階級の方々はたくさんいらっしゃいます。モーニングとトップハットを素晴らしく着こなした英国人ジェントルマンとエレガントなレディー達。今年参加しなかったという方はぜひ来年プライベートボックスかロイヤルエンクロージャー、スポンサー席(日本企業の方はスポンサーボックスもたくさんありますよね)、で「英国貴族文化」をゆっくりと体験してみてください。
ロイヤルアスコットはやはり夏の社交シーズン「ザ・シーズン」のメインイベントです。(みなさんご存じだとは思いますが、競馬のことです)毎年6月の第3週に5日間にわたり開かれます。
女王陛下をはじめ多くのロイヤルファミリーメンバーが毎日ロイヤルボックスで観戦なさいます。
この後すぐに、ウィンブルドンテニストーナメントも開催されますが、ウィンブルドンは女王陛下はあまりお好きではなく、観戦なさいません。
優勝者へのトロフィーはロイヤルファミリーメンバーが手渡ししますが、アン王女などで、女王陛下ではありません。
それに比べロイヤルアスコットへは毎日ご出席。「大の馬好き」といわれる英国ロイヤルファミリー、亡くなられた女王陛下のお母様もそうでしたが、女王陛下も毎日ロイヤルアスコットにいらして、ロイヤルボックスの中を文字通り「駆け回って観戦」していらっしゃる姿を見ることができます。
開催中、フランス大統領夫妻が訪英したのですが、女王陛下のロイヤルアスコット観戦を妨げないようなスケジュールがわざわざ組まれたそうです。1702年から続くロイヤルアスコットも、初めは王族のみ、次に貴族が加わり、1800年には貴族以外のアッパークラスも加わり、今では一般庶民にも開放されています。
そのため、以前のようなポッシュさはなく、特に一般庶民のグランドスタンドエンクロージャーでは、酔っ払いにからまれ、せっかくのドレスが台無しになったという方もでる始末です。
現在のロイヤルアスコットは大きく5つにわかれます。ロイヤルエンクロージャー、プライベートボックス、スポンサーボックス、グランドスタンドエンクロージャー、シルバーリングエンクロージャーです。
ロイヤルエンクロージャーとプライベートボックスのドレスコードは、男性はモーニングにトップハット(日本語ではシルクハット)、女性はアフタヌーンドレスに帽子着用です。スポンサーボックスも同じドレスコードなのですが、やはり仕事の合間にやってくる方もいるらしく、最近は普通のスーツでも「大目にみてくれるように」なってしまったそうです。
ロイヤルエンクロージャーはその名の通りロイヤルファミリーに関係がある方、およびそのゲスト、馬主、およびメンバーです。各英国在住の大使館にも平均約50枚のチケットが、女王陛下からのご招待ということで配られます。
また、最近はゲストとして「芸能界」の方々も招待されるようになりましたので、以前からお越しのメンバーの方々は「ドレスコードが乱れすぎている」とご不満の声も多く聞きました。今年も初日から観戦しましたが、女王陛下は例年通り「ラベンダー」色ではなく、水色のドレスでした。お帽子もおそろいの色で、同じく水色の花飾りがたくさんついたレイチェル・トレバー・モルガンの帽子でした。
毎年ロイヤルアスコットのファッションには流行がありますが、今年は「フラワー」、色は「ライトブルー」です。大きな花飾りのついた帽子を被っている方だけではなく、ラベンダーなど本物の花を帽子のようにアレンジしたものを被って(というのでしょうか??)いる方もたくさんいて、新しいフラワーデザイナーの仕事となってきたようです。また、男性も白鳥がのったトップハット、ピンクのトップハットなど、正直、「ドレスコードやぶり」の方も多く以前のロイヤルエンクロージャーとは全く違った雰囲気となってきました。芸能関係の方が増えてきましたので、そちらの観戦のほうで忙しいという方も。レースには世界中から名馬が参戦しますが、今年初めて参戦したアメリカの馬主さんは、「ロイヤルエンクロージャーには英国貴族しかいないと思って、モーニングも新調し、緊張してきましたが、セレブの方が多くて(このセレブの意味は芸能人という意味です)ハリウッドみたいですね」なんていう感想をもらしていました。
グランドスタンドエンクロージャー、シルバーエンクロージャーはインターネットでもチケットは購入できます。
金額は15ポンドから150ポンド程度です。グランドスタンドエンクロージャーは、男性はタイ着用でモーニングを着用する義務はありません。シルバーエンクロージャーはドレスコードはありません。グランドエンクロージャー、シルバースタンドエンクロージャーの模様は毎年新聞にも取り上げられていますが、酔っぱらってけんかをする人もいるなど「ホワイトトラッシュ」なんていわれています。ホワイトトラッシュとは、あまりいい言葉ではありませんが、ようするに、労働者階級―低所得の中流階級に属する方でマナーの全くない人達のことを指します。特に今年からは、レース終了後ロンドンのクラブがディスコパーティーを開くことになり、「エレガントなロイヤルアスコット」とは程遠いイメージとなりつつあります。でも、プライベートボックスのオーナーも使用しない日はレンタルに出している方が多く、モーニングコーヒー・ランチョン・アフタヌーンティー・シャンパンなど飲み放題で一人1500ポンド(約22万円)からチケットが販売されているようですのでこちらを購入するという手もあります。グランドスタンドエンクロージャーに行ったスクールの生徒様から「食べ物がバーガーしかなく、座る席もない」「酔っ払いにからまれた」「ドレスに飲み物をかけられた」などせっかく期待していったのに、ひどい思いをして帰ってきたという方が多いです。
せっかくのロイヤルアスコット観戦なのです、ぜひプライベートボックスかロイヤルエンクロージャーでの観戦をおすすめします。そうでないと「ロイヤルアスコット」に本当に参加したことにはなりません。また、英国人同士でも、ロイヤルアスコットに行ってきた、という会話をするときには必ず「ボックス?ロイヤルエンクロージャー?」と聞かれますので、それなりの方とお話するときにグランドスタンドエンクロージャー以下に参加した場合には参加したこと自体言わないほうがいいでしょう。
火曜日から土曜日まで女王陛下と同じように毎日やってくる英国人。やはり働かなくてよい階級のための行事なのだということを改めて感じます。ドレスコードが変わってきたとはいってももちろん昔ながらの上流階級の方々はたくさんいらっしゃいます。モーニングとトップハットを素晴らしく着こなした英国人ジェントルマンとエレガントなレディー達。今年参加しなかったという方はぜひ来年プライベートボックスかロイヤルエンクロージャー、スポンサー席(日本企業の方はスポンサーボックスもたくさんありますよね)、で「英国貴族文化」をゆっくりと体験してみてください。