ウィリアム王子(ウィリアム・ウェールズ)とケイト・ミドルトン(ミス・キャサリン・エリザベス・ミドルトン)さんの婚約がついに発表されました!
本日11月16日午前11時にクラレンスハウスより、ウィリアム王子とケート・ミドルトンさんとの婚約がついに正式に発表されました。お二人とも28歳、セントアンドリュース大学で知り合ってから8年の交際期間、2007年の数ヶ月間の破局を経ての婚約発表です。
髪がブロンドじゃない、ケートさんのお母さんが元スチュワーデス(日本では客室乗務員CAと呼ばれているようですが、欧米社会ではスチュワーデス・エアホステスはフライングウェートレスとも呼ばれ、労働者階級の仕事になっています)、ケートさんのお母さんが女王陛下に会ったときに、「トイレ」という言葉を口にした(きちんとした英国英語では、トイレとはいわずラバトリーといいます)、ケートさんのご両親はセルフメイドミリオンエラーだ、など中流階級出身で途中からアッパーミドルクラスのお嬢さんとして育った彼女の階級が問題になり、なかなか結婚までの道のりは厳しいといわれた二人。
これが原因で2007年一時破局を迎えましたが、数カ月で復活。
結婚式は来年2011年の春か夏にロンドンで行われるとのこと。実際の婚約はプライベートに行われ、詳しい日程などが決まってから、つまり数ヶ月にご婚約の発表がおこなわれることが普通なので、結婚式の日が決まっていない段階での婚約発表になったこと、総理大臣デビット・キャメロンのお祝いのスピーチが極端に短かったことから何か悪いニュースから国民の注意をそらすためではないかとの見方もあります。
そもそもお二人の結婚は、ロンドンオリンピックが開かれる前後に行われるとの見方(認定インストラクターの皆さまにはすでにニュースレターで説明していますが)が強かったのでこの急な婚約発表も戦略の天才と言われている英国人の政治的な戦略に組み込まれたようです。でも王室の義務は国の外交。そういう意味ではこのお二人は素晴らしい英国を世界に宣伝する大使となることでしょう。
結婚式は来年2011年。亡くなったダイアナ妃が生きていらっしゃれば50歳のお誕生日であり、結婚30周年の年です。
もちろんダイアナ妃は亡くなっていらっしゃるし、離婚もなさっているということで、2011年は避けて2012年の可能性が高かったのですが・・。時期は春か夏とのことですが、6月には女王陛下の夫エジンバラ公の90歳のお誕生があるので春の可能性が強いようですが。
夏にはモナコのアルバート公の結婚式もありますし、ヨーロッパの王室にとって良い意味で忙しい年になりそうですね。
お二人のプライベートの婚約は、10月にケニヤでの休暇中にウィリアム王子がケートさんにプロポーズなさいました。
旧英国植民地で、現在は英国連邦に加盟しているケニヤは王室にとってゆかりの地。
現在の女王陛下が女王となったのもケニヤでした。
ケニヤにご旅行中の当時のエリザベス王女はお父様である王が亡くなった知らせをここで受けています。
「お父様がなくなりました。あなたがいまから大英帝国の女王です。女王陛下万歳」。
ケートさんにプロポーズする前に、ウィリアム王子は他の一般男性と同じようにケートさんのお父様に二人だけで会い、結婚の許しを得ています。
欧米社会では、男性はまず彼女のお父様に許しを得てから彼女にプロポーズしなくてはいけません。
私も、日本語もできない主人が日本まで私の父に結婚の許可をもとめるためだけに行ってくれたことを思い出します。父は、その誠意に感動し、ただ涙でうなずいてくれました・・。
すみません、話しがそれてしまいましたが・・・
BBCでは午前11時からこのニュースが「ブレーキングニュース」として紹介されてからもちろんこの話題でもちきりです。
その前までは、経済危機やデモをはじめ暗いニュースばかりでしたが、今はもうこのお二人のことだけ。BBCでははっきりと「ミドルクラス(今はアッパーミドルクラスですが)出身で、王子と8年の交際を通じてマスコミ対応もでき、ファッションセンスもある彼女は国民受けもよい」とはっきりと報道しました。億万長者になったご両親を持つのに、あまりにも「ミドルクラスガール(中流階級の女の子)」を繰り返すのでちょっとおかわいそうな気も・・。
でもウィリアム王子の心を射止めたのですからそんなことは気にしていらっしゃらないですよね。
ミス・キャサリン・ミドルトンからプリンセス・キャサリン・ウェールズになられるのですから!(他のタイトル・称号が与えられない限りは)
午後にお二人のオフィシャルフォトの撮影および記者会見が行われました。
お父様のチャールズ皇太子とダイアナ妃のご婚約時の「ちょっとひどい会見」と違い本当に「一緒に歩んできた」ことが感じられる素敵な記者会見でした。
どんな婚約指輪を王子が選ばれたのかが注目でしたが、亡くなったお母様、ダイアナ妃の指輪でした。
あえてダイアナ妃の指輪を婚約指輪に選んだウィリアム王子
「この結婚にどうしても母を含めたかった」と語ったウィリアム王子。
大きなサファイアを小さなダイアモンドで囲んだダイアナ妃の指輪。それに合わせてケートさんも素敵なロイヤルブルーのワンピースで会見にのぞみました。
結婚指輪は伝統的にウェリシュゴールドと決まっていますのが、婚約指輪は自由に選ぶことができます。その指輪をウィリアム王子はお母様、故ダイアナ妃の指輪を選ばれたのです。
ご結婚後、お二人はウィリアム王子の所属するRAF(英国空軍)基地の近く、ウェールズ地方のコテージに新居を構えるご予定になっているとのことです。
認定インストラクターの方々へのニュースレターではこの件ご婚約に関しての特集を組みますので楽しみにしてくださいね!
伝統的な婚約指輪のルール、王室の伝統、ご婚約から結婚、称号など私の友人の王室関係者からの「生の声」も入ります!
その裏事情もたくさん特集しますね!
ウィリアム王子、ケートさん、 ご婚約おめでとうございます。今夜のディナーではお二人のご婚約に多くの英国人が乾杯をささげることでしょう。
To Prince William and Miss Kate Middleton !! (ウィリアム王子とケート・ミドルトンさんに乾杯 !!)