ウィリアム王子とキャサリン(ケート)さんのロイヤルウェディングの日が決定

先週のウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんとの婚約が発表されてから英国は久しぶりの華やかな話題でいっぱいになりました。

婚約会見でキャサリンさんが来ていたISSAのドレスは、翌日ハロッズに同じドレス求める人の列ができました。

ISSAはブラジル人Danielle Helayel さんのブランドで、キャサリンさんのお気に入りのブランドでもあります。

ウェディングドレスもISSAに依頼するのでは、との意見もありますが、やはり英国デザイナーを起用してほしい、との意見が圧倒的です。

そうなるとやはり Jenny Packham か Amanda Wakeley でしょうか。どちらも英国を代表するドレスブランドです。

ケートというニックネームで呼ばれていたケートさんですが、これからは正式にキャサリンと呼ぶことになれましょう、ということで突然新聞も雑誌もニュースも「キャサリン」と言い方をかえています。

ファイナンシャルタイムズまで表紙はお二人の婚約ニュース。

ただ、低俗といわれるタブロイド新聞では、キャサリンさんのお母様の家系のみを取り上げ、「代々超労働者階級の家系がロイヤルファミリーに」という見出しで特集まで組んでいます。

労働者階級受けを狙っているのでしょうが、なんだかかわいそうです。キャサリンさんのお父様の家系はお母様の家系よりはよいのに、まったく掲載されていません。

高級紙では、「この結婚は10年続かない」なんていう上流階級のコメントを掲載するところもありました。

上流階級というのは、王族・貴族を中心とした特別階級のことですが、貴族ばかりではありません。

たとえば、現エリザベス女王の長女アン王女(プリンセス・ロイヤル)は貴族ではないキャプン・マーク・フィリップスさんとご結婚なさり、ご自分はそのまま王族としての称号を保持しましたが、ご主人のマークさんは貴族の称号を受けることを辞退しました。

ですから、お子様のフィリップとザラさんは、女王陛下の孫になるのに貴族の称号はないのです。もちろん上流階級に所属するのですけれどね。

また、チャールズ皇太子の現夫人カミラ夫人(コーンウォール公爵夫人)も、貴族の称号はご結婚後授けられたもので、もともと貴族とは関係のない家系ですが、将軍家ということで上流階級のサークルでした。

このように「上流階級=必ずしも貴族」というわけではありません。


こんな上流階級と労働者階級の間で論議が分かれる中、結婚式の日が決まりました。

2011年4月29日、Westminster Abbeyです。たった5カ月の準備期間しかないことから「キャサリンさんはすでに妊娠して
いるのではないか」という報道まで。

でも事実は、前のブログでも書いた通り、やはり6月からは王室行事がたくさんありますし、7月にはモナコのアルバート公の結婚式がすでに予定されている、ということがあったと思われます。

Westminster Abbey は1997年にダイアナ妃のお葬式が行われた場所です。

また、マーガレット王女(女王陛下の妹)、アン王女、アンドリュー王子もここで結婚式を挙げていますが、離婚という結果で終わっています。

その上この日は金曜日。英国での結婚式は土曜日が普通で、金曜日は安く結婚式をあげることができるので、経済危機を反映して最近庶民の間では金曜日の結婚式が流行しています。

このことから「やはり結婚式も庶民式」なんていう言い方をする方もあります。

しかしながら、国民にとっては29日は国民の休日となり、イースター休みと5月の休日を合わせると、11日間で3日しか働く日がないという、「大型連休」になるわけです。日本と比べて、祭日が少ない英国にとっては大変特別なことになるわけです。

若い世代のジャーナリストたちからは、普通の国民の気持ちを考慮しているようで、好ましいことだ、という声も聞きます。

もちろん「ウィークエンド」という言葉を知らない働く必要のない上流階級の人間には関係のない話ですが。。。。

結婚式当日は英国中でストリートパーティーが開かれます。

所属する階級によっていろいろな意見はあるようですが、8年間もいろいろな困難を超えてきたお二人なのですから、本当にお幸せになっていただきたいと思います。

私が住んでいる場所はエリザベス1世時代の宮殿です。

今からご近所の方々と当日のパーティーの準備です。もちろん実際に結婚式に招待される方もいらっしゃるのですけれどね。

今から春が楽しみです。

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