私は今スイスのサンモリッツにいます。


すでになんどか書いていますけれど、スイスのサンモリッツはヨーロッパ冬の社交場です。別名London society with snow ともいわれており、ロンドンの社交界がそのまま移ってきた感じです。


ホテルでは高級宝飾店やブランドの展示会をかねたカクテルパーティーが毎晩開かれ、ジェネラルマネージャー(総支配人)が主催するパーティー、ササビーズなどによるオークションとまさにロンドンのニューボンドストリートそのままです。

サンモリッツの町にも、エルメス、ルイヴィトン、シャネル、ブルガリ、カルティエと高級ブティックが勢ぞろい。


シーズンはクリスマスからイースターまでですが、今年はイースターが4月末と遅いので4月のはじめにシーズンが終わります。

なかにはこのシーズン中ずっと滞在するという人も。ホテルにはレジデンスと呼ばれるアパートメント(2-3ベットルームにリビングルームやキッチンなどもついています)があり、最近はこのホテルのレジデンスを購入する方も多くなりました。サービスはもちろんホテルのサービスをそのまま受けることができます。


よく、「スキーにいって夜はパーティーですか?」という質問をうけますので、サンモリッツにおける1日をお話します。


朝 8時前後に起床。アーリーモーニングティーをウェイターが部屋まで運んでくれます


アーリーモーニングティーをいただきながらシャワーを浴びたりと身支度。お部屋まで朝食を運んでもらうこともありますが、メインダイニングルームでブッフェをいただくことのほうが多いです。なぜなら社交は朝から始まっています。


何度か顔を合わせるうちに、自然とあいさつをするようになっていくのです。午前10時ごろからスキーへ。


日本と違い、古い歴史のあるヨーロッパでは、ホテルの目の前にゲレンデが広がるということはほとんどありません。


ホテルの運転手が3分ほどのところにあるケーブルカーの駅まで送っていってくれます。スキー保管所からケーブルカーにのるまで自分でスキーを運ぶ必要はありません。運転手がすべて運んでくれます。


子供はスキーインストラクターと一緒で、大人はグループでスキーを楽しみます。


昼は1時ごろレストランで子供・スキーインストラクターと一緒にランチをいただきます。ワインを1-2杯いただきます。

イタリアンかスイス料理がほとんどです。なぜイタリアンなのかというと、運転手・ウェイター・クリーナーなどはすべて南イタリアからの出稼ぎ者だからです。彼らは冬はサンモリッツで、夏はサルディニアで働きます。


ですから、サルディニアでサービスしてくれたウェイターがサンモリッツでもサービスしてくれる、ということが多いのです。

ランチは1時間ほど。子供をインストラクターと一緒に送りだしたら、そのままスキーにはいかずにゆっくりと食後のコーヒーをいただきながら友人達と日光浴を楽しむこともあります。


スキーをしたとしても午後4時にはホテルに戻ります。簡単にティーをいただきます。もしランチをいただかなかったらアフタヌーンティーをいただきます。


(写真 バドラッツパレスホテルのアフタヌーンティー)

昨年も書きましたが、もともとサンモリッツはイギリスの上流階級が冬を過ごした場所。高級茶もたっぷりと揃っています。

写真はバドラッツパレスホテルのアフタヌーンティーです。とにかくチョコレートケーキがおいしいのです!!


写真をとるために本来一番下にあるサンドイッチを中段のスコーンといれかえました。


バドラッツパレスホテル・クルムホテルでは有名な方も多いのであまり写真ばかりとっているのはよくないので、サッと撮影してカメラはしまってしまいましょう。


ティーのあとはプールかスパトリートメントです。スイスのスパトリートメントの素晴らしさは世界的に有名です。


トリートメントの後は美容室で髪をブロー&ドライしてもらいます。お部屋に戻りドレスに着替えて夕食です。カクテルパーティーがあるときにはそちらに出席してから夕食です


一流ホテルでは男性はジャケットとタイの着用が求められています。貸出もしてはいるようですが、これは恥ずかしいと思います。夕食は毎日6コース(!)。前菜、サラダ、魚料理、肉料理、デザート、コーヒーという伝統的なスイスのコースとなっています。


その後メンバーズクラブ(去年ご紹介したドラキュラクラブなど)にいくこともあり、この場合は部屋に戻るのは明け方です。


そうでなければバーで食後酒をいただき、夜1時ごろ就寝です。これを毎日1週間、2週間と繰り返すわけです。


サンモリッツにきたら絶対にこのような「社交場」を体験していただきたいので、バドラッツパレスホテルかクルムホテルに宿泊してください。


私は両方のホテルにシーズン中1週間ずつ滞在します。これらのホテルでは犬をホテルでみかけることが多いのですが、彼らはまさに「VID」です。一流ブランドの服をきていたり、ご主人さまと同じ毛皮のコートを着たりしています!


この、ヨーロッパ中から集まるセレブドッグに大人気のシャンプーがあります。


MD10という、普通のお店ではおいていない特別なプロ用ブランドなのですが、世界のトップ・ブリーダー達に愛用されているという「一流品」です。


どのお犬様も、美しくグルーミングされ、なぜ毛がつやつやなのかとおもったらこんな秘密があったのですね。


実はこのシャンプー、人間が使用しても髪がさらさらになるとひそかな人気となっています。ロンドン支社には日本語で対応してくれて、日本にも送ってくれるようですからぜひ試してみてください。ただし、人間に使うとは言わないでくださいね!


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