ロイヤルウェディング続編
バルコニーで2回もキスを披露してくれたロイヤルカップル、その後650人のゲストを招いてスタンディングアップレセプションが行われました。
通常の結婚式の後のレセプションで行われるスピーチなどはすべて夜、親しい友人だけで行われることになり、この昼のレセプションはいわば「外交上必要だから」といったところでしょうか。
この間、英国中のあちころで「ストリートパーティー」が行われました。ストリートパーティーとは道にガーデンテーブル・チェアーなどを置いてご近所みんなで食べ物を持ち寄って行うパーティーのこと。
ただし、ちょっとポッシュな方々は、「労働者階級出身者と将来の王様が結婚するなんて」と祝う気分にはならず、皆外国へ旅行へいってしまった、というストリートもありましたが。
(写真 ロイヤルウェディングショートブレッド)
写真のようにロイヤルウェディングショートブレッドや、他にもお二人の絵が描いてあるシャンパンなど、ストリートパーティー用にデザインされた食べ物がスーパーマーケットなどに特別コーナーが設けられました。
昼のレセプションが行われた後、突然お二人がパレスの外に現れました。それもウィリアム王子がお父様の愛車「オスティンマーティン クラシック」を運転して!すべてが型破りなお二人らしい登場でした。
(写真 オスティンマーティンに乗ったお二人)
車のナンバーは「JU5T WED」 JUST WED、つまり「結婚したばかり」という意味です。5がSにみえるようになっています。
これはハリー王子からのプレゼントです。また、車にはLマークも。Lマークは「初心者」の意味です。
明るく冗談好きなハリー王子らしい演出ですね。そして同時に彼らの頭上を、ウィリアムの同僚達が軍のヘリコプターで旋回。
バルコニーでの正式な「フライパス」(軍はロイヤルファミリーが指導するものですので、彼らに忠誠心を示すためにパレスぎりぎりのところを軍機が飛ぶことをいいます)のときにはさすがに「カジュアルすぎる」ということで無理だったようですが、この時を待って、お二人の上を旋回し、お祝いしていました。
ウィリアム王子の本当にうれしそうな笑顔が印象的でした。
ゲストをはじめ、お二人も夜用の衣装に着替えます。ウェディングドレスと同じデザイナー、サラ・バートンによるもので、このドレスもシンプル、エレガント、モダンでとっても素敵でした。
イブニングレセプションでは、伝統的な英国のウェディングレセプション通り、ベストマンハリー王子、新郎ウィリアム王子、花嫁の父キャサリンさんのお父様のスピーチがありました。お二人のお付き合い中のお話や、大笑いしたり、ジーンと泣いてしまったりしたこのスピーチの様子はニュースレターに掲載しますね。
結婚初夜はバッキングパレスで過ごしたお二人。ウィリアム王子の任務の関係でハネムーンは10日後です。
この10日間のうちに、キャサリンさんが近所のスーパーマーケットに護衛もつけず、ほぼノーメークの状況で買い物に現れ、ほとんどの人がキャサリンさんだとはわからなかったそうです。
ハネムーン先はセイシェル。セイシェルは旧英国植民地で今でも54カ国が加盟しているBritish Commonwealth のメンバーです。
そういえば昔アイドルの方が「セイシェルの夕日があ」と歌っていましたね。(古すぎてわからなかったらすみません。わかる方だけ歌ってみましょう♪)ファミリー用ホテルは1か所しかないといわれているこのセイシェル、高級なカップル専用ホテルが多くあり、英国人のハネムーン先としてとても人気があります。
お二人はプラーベートアイランドを貸し切ってゆっくりとハネムーンをたのしまれるとのこと。
英国中が「So Hopeful」という言葉を多く使ったこのロイヤルウェディング。
エリザベス女王の子供のうち、チャールズ皇太子、アン王女、アンドリュー王子、その上エリザベス女王の妹マーガレット王女も離婚している英国王室。
労働者階級出身者を母親に持つ中流階級の女の子と王子様の結婚という「新しい王室」に英国自体の
明るい未来を見出したいという英国国民の祈りがそのまま表れている言葉だと思いませんか?