ロンドン オリンピック

英国ならでは: さすが女王様です!

英国人の間では今一つ盛り上がりにかけたロンドンオリンピックもやっと終了し、現在はパラリンピック開催中です。 

オリンピック開催前には、テロが予定されている、オリンピックに合わせて大規模なストライキがある、十分な水を確保していない、食糧不足になる、などいろいろな噂が流れ、 多くの英国人は英国から文字通り「脱出」しました。 

私たちも、7月、8月はほとんど英国を離れていました。 
ストックホルム、プラハ、パリ、プロバンス、イビーサと旅行をして回りましたが この件はまた違う機会に。特にパリでは、私のお気に入りのホテル(一時住んでしまったほどです!)リッツホテルが2年間改装のために閉鎖される直前に長期滞在し、マドンナさんなどともご一緒し、楽しいけれど2年間もリッツとお別れという、ちょっとさみしい時間を過ごしました。 

さてロンドンオリンピックにもどります。

タクシーの運転手さんの話だと、オリンピック開催直前、朝の4時の空港が「海外脱出組」の英国人でごったがえしていたそうです。そんな光景はこの時期にみたことがない、とのことでした。 オリンピックがはじまってみると、ロンドン市内は大渋滞どころか、ほとんど車が走っていない状態だったとのことです。 

いつもは1泊500ポンド以上するホテルが150ポンドまで価格を下げたというほど、 レストランも観光地も静かなものでした。「オリンピック経済効果」は残念ながらなかったようです。

ですが、世界の注目を続けて英国があびているというのは事実。 開会式も、産業革命からはじまる「大英帝国の誇り」がつまったものでした。 

わたしのお気に入りはジェームスボンドと女王陛下の登場。英国人友人たちと見ていたのですが、みな「本物??」 と口々に叫んでいました。ジェームス・ボンド、ミスター・ビーンズなど英国のキャラクター勢揃い、でこれはこれでよい演出だったと思います。 

政治家たちの考えとは別に、オリンピックでは、やはり多くの感動がありました。 

英国も「お家元芸」馬術でメダルを取得。団体競技で銀メダルを獲得しましたが、女王陛下の孫、ザラさんが メンバーのひとり。メダルはザラさんのお母様、女王陛下の娘であるプリンセスアンから授与され、ちょっとてれたお顔でした。 

みなさんもご存じのことと思いますが、ザラさんは女王陛下の孫でも貴族の称号はありません。お母様が一般人とご結婚なさった際、女王陛下が貴族の称号を授与しましたが、ご主人様が丁重にお断りしたからです。 

オリンピックがはじまって1週間がたったころ、数日だけロンドンに戻った際、ヒースロー空港で日本のオリンピックチームに会いました。30名近かったでしょうか。とても素敵なユニフォームでした。 

代表者とみられる方に、「何の競技なのですか?」と聞くとびっくりしたように「陸上競技です!」 確かに、陸上競技での、メダルはとれなかったかもしれませんが、黒人選手に囲まれ、 決勝まで進んだ日本チームを驚いてたたえる英国人も多かったです。

選手の皆様、お顔を存じ上げなくてすみません・・・ 結局テロもなく、英国人友人たちも少しずつロンドンにもどりはじめています。 

もうすぐ9月。

何事もなかったようにいつものロンドンにもどっていくのでしょうか。

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