カナダより愛をこめて

英国は寒い日が続き、雪のために交通がかなり乱れる日もありました。

昨年のブログでも書きましたけれど、多くの英国人は1月は英国から脱出し、スイスのサンモリッツでスキーを楽しむか、暖かいカリブ海かモーリシャスへ行きます。 私たちも去年はモーリシャスに行きましたけれど、今年はカナダへ行ってきました・・・。 

「・・・」というのは、この寒い時期になぜカナダへ?と言われることが多いからです。もちろんスキーを楽しむ場合も多いですが 今回は英連邦めぐりのひとつです。日本人の男性へジェントルマンマナーを教える機会が多いのですが、必ず皆様いわれるのが「なぜこんなに働かない英国人がこんなにお金持ちなのか」です。

貴族だけではなく、「クラシックな方法で」働かずに暮らしていける裕福層の秘密は英連邦なのです。 つまり旧植民地。

私たちも英連邦であるカナダの土地の管理の件で行ってきました。いまでも多くの英国人は旧植民地に土地や会社などを持っています。 自分で働くことは労働者階級のすることであって、自分たちはあくまでもマネージメント、という考え方なのです。

ですから医師でも夜勤などをする通常の医師は自分たちで「僕たちはワーキングクラス」なんて言っています。キャサリン妃の実家が「セルフメイドミリオンエラー」といわれているお話はしましたよね。つまりクラシックな方法ではないわけです。

日本人にはバンクーバーのほうが行く機会が多いと思いますが、ヨーロッパからはモントリオールです。モントリオールはケベック州にあり、ケベック州はフランス語も公用語になっています。これは、もともとケベック州をみつけたのがフランス人だからです。

フランスもご存じの通りたくさんの植民地を持っていましたし、いまでもたくさんの領地を世界中に持っている国です。来月はフランスのカリブ海の領地に招待されているので、フランスのお話はまたその時に。

モントリオールの話に戻りますが、まるでスイスにいるようにみなさんふつうに2-3か国語を話します。フランス文化の影響から食事もとにかくおいしい! ただ、量は北アメリカ、つまりものすごい量です。 今回はロンドンから一度チューリッヒによって、サンモリッツにいる友人たちと食事をしてからカナダへ向かうはずでした。ところが雪のため飛行機が大幅に遅れてそんな時間はなくなってしまいました。数時間あったはずの乗り換え時間がなんとたった15分!なんとか私たちは間に合ったものの、荷物は絶対にモントリオールでは受け取れない、と覚悟していました。 ところがきちんと、それも「パイオリティー」を守って一番先にでてきました。さすがスイスインターナショナル航空です。

スイスインターナショナル航空 サービスがいいだけではなく、座席も足元までゆったり




美しいカナダ上空

モントリオール全体はフランス語表記なのですが、西は英国人が住む場所。通りの名前も英国式です。 英国式のアフタヌーンティーも楽しめます。

英国式表記

英国スタイルの家
 東はフランス人が多く住む場所で、家のスタイルもフレンチスタイルです。

説明を追加

フレンチスタイルの家

明かりがともり始めたモントリオールの街

西の英国人が住む場所は高台にあって、眺めがすばらしいです。

冬にカナダを訪れることのもう一つの利点はアイスホッケーゲームです。スター選手もたくさんいて、上品な奥様が選手の名前を叫ぶ姿もみられます。 チケットは手に入りやすく、これだけ近い席でも一人2万円ほどで購入できます。

たくさんの乱闘もあるアイスホッケー観戦! カナダやオーストラリアなど54か国の加盟国がある英連邦。
 



カナダドルにも大英帝国女王陛下のお顔が。

マイナス35度ととても寒かったけれど、英国・フランスの文化が混在して、とても興味深かったです。

カナダに旅たつ直前にジェントルマンコースがあったのですが、「カナダに行ってきます」といったら、みなさん「カナダからの手紙」を合唱してくださいました・・・ちょっと古いですが、確かに 有名な曲ですよね。みなさんありがとうございました。

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