英国のハーフターム(学期中休み・私立学校が2週間、公立学校は1週間)中に、ウィリアム王子とキャサリン妃の長男で将来英国の王子となるプリンスジョージのクリスニング(洗礼式)が行われました。

ウィリアム王子とキャサリン妃の正式名は、The Duke and Duchess of Cambridge(ケンブリッジ公爵夫妻)ですが、 このブログではウィリアム王子とキャサリン妃として書いていきます。

プリンスジョージの正式名は、Prince George Alesander Louis Of Cambridge  ご結婚するまで、もしくはチャールズ皇太子やウィリアム王子のあとに皇太子となるまではPrince Georgeとなります。 ウィリアム王子もプリンスウィリアムでしたが、ご結婚時に女王陛下からケンブリッジ公爵の名を新たにいただいたわけです。

クリスニングはSt. James Palace 内のチャペルロイヤルにて行われました。プリンスジョージは、泣くこともなく大変おとなしく、ウィリアム王子が「こんなにおとなしいのははじめてだ!」と冗談を言われたほど。 女王陛下に手をふるシーンはありましたが、残念ながらスマイルはみられませんでした。

プリンスジョージのクリスニングドレスは英国の大変伝統的なスタイル。長い白のシルクサテンとHoniton レースです。 デザイナーはAngela Kelly。このドレスのデザインは、1841年にヴィクトリア女王陛下の長女のクリスニングで使用されてからすべてのロイヤルファミリーは同じデザインのドレスでクリスニングを行っています。 つまり、1841年当時のレプリカドレスです。

一般的にも、このドレスのスタイルが最も伝統的なクリスニングドレスです。 私の娘のクリスニングの時にも同じデザインのものでした。 気になるキャサリン妃のドレスは、Alexander Macqueen のもの。ウェディングドレスと同じブランドです。 帽子はJane Taylor で、特に驚くデザイナー選択ではありませんでした。 でもとにかくお美しい!ピクチャーパーフェクトとは彼女のことですよね。

ゴッドペアレンツ(日本語だとよく名付け親、と訳されていますが、誤解を招くような気がします。血のつながりはないけれど、両親同様に子供の面倒をみる、ゴッドペアレンツになるのはとても名誉なことでもあります)は7人。 ウィリアム王子やキャサリン妃のご学友も含まれていました。ロイヤルファミリーからは一般人と結婚したZara Tindall(ウィリアム王子のいとこ)が選ばれました。 クリスニングのあとはシャンパンレセプションがClarence House で行われました。

ホスト・ホステスはチャールズ皇太子とカミラ夫人。招待状はThe Prince of Wales and Duchess of Cornwall、となっていました。 チャールズ皇太子は、タイトルが二つあります。一つは公的な、「皇太子」の称号The Prince of Wales、もう一つは私的な対場の時の、Duke of Cornwall ( コーンウォール公爵)。今回は公的な対場ですから、The Prince of Walesだったわけです。

レセプションでは、ウィリアム王子とキャサリン妃のウェディングケーキの一段がすべてのお客様にスライスケーキとして配られました。 これは英国の伝統で、ウェディングケーキは3段(もしくは3段以上)です。一番下は、ウェディングレセプションでお客様にくばられ、2段目は当日出席できなかった方へ送られます。そして一番上の段は一番初めの子供のクリスニングケーキとして使われます。

上質なブランデーをたっぷりと使用したフルーツケーキとシュガークラフトでコーティングされたケーキは、10年は保存できるといわれています。 私の娘のクリスニングのときにも、保管しておいたウェディングケーキをクリスニング用にデコレーションしてもらって使用しました。

 クリスニングの詳しい慣習、レセプション、セッティングなどは、次回の認定インストラクターのニュースレター、薔薇の会のニュースレターで説明していきますね。

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