パリのホテル・レストラン
パリは以前住んでいたこともあり、今でも毎月、ときには2週間おきに訪れます。ただ、パリを代表するリッツホテル、クリオンホテルともに改装のためにクローズされているのがとても残念です。リッツホテルは今年の7月まで、クリオンホテルは2015年までです。この間、フォースーズンズ ジョルジュサンク ホテルが「一番」とされていますが、モダンでファッショナブルなWホテル、ロケーションでは一番のウェスティンホテルにも宿泊してみました。
Wホテルはファッション関係者が多く宿泊する「トレンディー」なホテルです。5星なのに、ミニバーにコンドームまで備え付けられているのはさすがです。眺めはオペラハウスと悪くありません。ただ、定宿にするのならウェスティンが今のところ気に入っています。部屋の大きなフレンチウィンドウからみえるエッフェル塔など、「パリ」を100%実感できます。この素晴らしい眺めのスイートがジョルジュサンクの約半額、1泊1500ユーロ(約20万円)で宿泊できます。ただしウェスティンは5星とはいえ大型ホテルなので、スターウッドホテルグループのゴールド・プラティナ会員でないと、チェックインなどかなり待つことになります。プラティナ会員であれば特別のチェックインデスクでゆっくりとドリンクをいただきながらチェックインできます。
ウェスティンホテル |
ウェスティンホテル 部屋からの眺め |
ウェスティンホテル 部屋からの夜景 |
(写真 ウェスティンホテル)
W Hotel 部屋からの眺め |
(写真 Wホテル)
秋に訪れた時には、娘をはじめて「ミシュラン3星レストラン」へ連れて行きました。選んだレストランは「Le Meurice」
5星プラスホテルのルムーリスのメインレストランです。ヤニックアレノというスターシェフがやめてから、日本人の杉本さんがシェフ代理として80名のスタッフを統括していたレストランです。杉本さんは、日本の帝国ホテルをやめて本場のフランス料理を学びに、フランス語も話せないのに突然フランスにわたってきたという方です。私はこういうエネルギーにあふれている日本人が大好きです。
3人で1500ユーロ(約20万円)という金額、経済難といわれているヨーロッパ、平日だというのに満席でした。11歳の娘には実際に体感してほしいことがたくさんありました
。3星レストランのような高級レストランはランチではなくディナーでないとその価値はわかりにくいと思います。
飛行機のエコノミークラスにのって、その飛行機会社自体の評価をするのと同じことになってしまいます。
食事の味だけなら、もっとおいしい、満足のいくビストロもあるでしょう。でもなぜ「3星レストラン」なのか、なぜ皆ヨーロッパ一般庶民の平均月収以上の金額を1回の食事に支払うのか、これは肌で感じないと理解できないことだと思います。
私たちにとって、毎週訪れるレストランではありませんが、特別な機会にまた訪れたいレストランです。
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クラシックフレンチスタイルセッティング |
フロマージュも忘れずに 英国ではデザートの後にチーズですが、 デザートの前にチーズ・フロマージュです |
(写真 ルムーリス)